竹本住大夫さんが五月に引退するという。ご高齢に加え、体調も芳しくないようで、やむを得ないことなのだろう。バカがバカ故にバカバカしい見解を申し立てた関西の至宝、文楽の巨星にして、人間国宝だ。バカ!お前のせいで体壊したんだ、バカ! んー、でも文楽の不遇をオレが嘆くのはおこがましい。何せ、劇場で見たことがないのだから。ただ、薦めて下さる方がいらして、氏が著した「言うて暮らしているうちに」を拝読して、すっかり心酔してしまった。あの至芸を惜しみつつも、来る時が来た、ということとして、観念しよう。 それにしても、あのバカ!許し難し。