そんなのイヤだ!

こんなことは、もうないだろう。お上が、金をやるから働くな、と言う。
おありがとうござい。オレの最も得意とするところでもあり、憧れの怠惰を満喫できる。
しばらく真面目っぽくしてたから、ボー―――――――――っとしよう。
そういえば、近頃手に取る本は、ノンフィクションものばかりだった。思いっきり物語性の強いのを探してみよう。バカバカしいのも、いいねぇ。
ただ少し心配もある。硬くなった頭が、すっと物語に入っていけるだろうか。文中の何でもない言葉に触発されて、自らの来し方行く末に思いをはせて、茫然としてしまったりしないだろうか。突然、起き上がって、ピザ生地をこね始めるんじゃなかろうか。

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