トイレの落書きより

おしっこさいこー
一見して子供の字なので何を意図したわけでもない、他愛のない落書き。
だがしかし、俺は、一瞬にして10代に引き戻された。あの立ち小便の日々へ。
壁に向かっては、その高さを誇り、川に向かっては、距離を競い気勢を上げる。空地においては雑草をいたぶり、道路には一筆啓上つかまつる。
おしっこさいこー!たちしょんさいこー!
便所でしろ!って、まぁ、そう言いなさんな。便器に向かっては、はねっ返しに留意しなければならないので、全開放できないのだ。
あぁ、今はどれもこれも、望むべくもない。今も昔も変わらないのは、たまにチビルことぐらいか。とほほ…
放物線の軌跡の上で 通り過ぎてきた 青春のかけらが 飛びはねて見えた by小椋佳

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