この一年というもの、故あってノンフィクションばかり読んでいた。フィクション好きなのに。
一区切りついたので、またフィクションものをと思って買ったのが、筒井康隆著「モナドの領域」。昨年の一二月に初版が出てから、新聞の書評欄などに何度か紹介されていたので、オレとしては満を持してというところ。

・・・はっきり言って、難しすぎる。(なに、お前に悟性がないだけのこと。それを言っちゃぁおしまいよ)筒井作品のほとんどを読んでいるオレにしてこうなら、未経験者がこの本を手にして、果たして読了できるのだろうか。勘違いしないで頂きたい。決してうぬぼれて言っているのじゃない。

わかるような気もするけど理解できない。ただ言いえぬ快感が・・・つまり、知的欲求者が如何にも喜んで食いつきそうな題材で誘っておいて、いざパクリとやったら、咀嚼もできず飲み下すこともできない。ただ読者は、身もだえし頭を掻きむしりしながらも、自虐的快感を充分に得ている。そして、この作者は、意図してそういうことができる。

柄にもなく、なんでこんなことを投稿しようとしているのかというと、感化されやすいのもあるけど、刺激が強過ぎた。こんなことでもしてちょっとでも抜かないとまずいんです。困るんです。

アッ!わかった。今、わかっちゃった。何故、筒井康隆がこの作品を書いたのか。何故、この作品が「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長編」なのかが。そうかそうなのか。そうとなればこうしてはいられない。再読せねば!